電車での「車内マナー」についての掲示や車内放送が盛んに行われていますが、ある鉄道を利用して少々面食らったことがあります。
「車内での飲食」もダメらしい・・・
私は、満員では無い電車内で、よく缶飲料を飲んだりパンを食べたりしているんですが、これもダメなんでしょうか?
周囲に臭いを発散するファストフードの類なら解りますが・・・
電車内での携帯電話の通話は、”マナー違反”として広く認識されていると思います。私もそう理解しています。
それはどうしてでしょうか。うるさいからでしょうか。車内での乗客同士の会話はOKなのに。
答えはきっと、「携帯電話の通話をしないようにという呼びかけが行われているから」だと思います。
以前、携帯電話の普及が先行していた関西地区へ出張に行った折、電車内で携帯電話で話している人を大勢見かけて感心しましたが、不快には思いませんでした。当時は”マナー違反”ではなかったからです。
その後、鉄道事業者によって携帯電話の通話が”マナー”に反する行為として定義付けられました。
当時は心臓ペースメーカーのことも引き合いに出されていたように記憶しています。それについては後に「優先席付近の電源OFF」という別の策が採られましたが、それ以外の場所での通話についても”マナー違反”のままですね。
つまり、車内でのいろいろな行為が”マナー違反”かどうかは、鉄道事業者が定義するものとなっているのです。
そして、東京メトロのポスターが一部で評判なことを筆頭に、各鉄道事業者が”マナー違反”の定義付けを強化しています。
”マナー違反”すなわち「禁止行為」です。
「携帯電話の使用」と冒頭の「車内での飲食」の他にも、「新聞・雑誌を広げて読む」「優先席の使い方」「ヘッドフォンの音漏れ」「割り込み乗車」「リュックの持ち方」など。
また、ある事業者では「座席での足組み」についても、自動放送での呼びかけがなされています。
いったんこうして”マナー違反”として定義づけられてしまうと、車内の混雑状況や程度にかかわらず全ての行為は”マナー違反” ”禁止行為”として利用者に認識されてしまうのです。
「音漏れ」「割り込み乗車」などは理解できますが、「車内での飲食」もダメですか・・・。
電波を発しない電子機器が安定飛行中の航空機内で使用できるように、電車内での「臭いを発しない飲料・食品の飲食」は除外してもらえないものでしょうか。
だから、えのしま号の車内販売も来なくなったのか。(笑)
実際のところ、日本人の意識の多様化などで個人の良識や判断に委ねることが難しく、乗客の車内マナーについて苦情が増えたりもしているので、一つ一つ例を挙げてマナーと称する「準ルール化」を図っているのでしょうか。
正直な話、車内マナーの向上に協力しろだとか、終点では協力ありがとうだとか、そういった放送も携帯電話の通話同様に「耳障り」と感じるのは私だけではないと思います。
痴漢や置き引きと同じように、優先席付近での電源OFFなどの最低限の物だけ「ルール」として厳格化して、それ以外はいちいち個別に定義付けしないで欲しいと思うんですが。
